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葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック

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喘息 ②検査

喘息の病態として「喘息氷山モデル」のお話を致しました。

喘息氷山


ぜんそくの病状をコントロールする上で、
重要なポイントを示します。

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<評価するべきポイント>
① 好酸球性炎症
② 気道狭窄
③ 自覚症状

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気道過敏性については特別な機器を用いて評価することは出来ますが、日常診療で行うことは困難でありここでは割愛致します。そして、評価するための検査として、以下を行います。
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① 好酸球性炎症:「呼気一酸化窒素(呼気NO)」
② 気道狭窄:「呼吸機能」「ピークフロー」「気道抵抗」
③ 自覚症状:「ACT(ぜんそくコントロールテスト)」

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<呼気一酸化窒素(呼気NO)検査>


呼気NO検査は喘息や咳喘息の診断だけでなく、既に喘息と診断された方の炎症コントロールをみる指標としても有用です。 検査自体は非常に簡単で、10秒間息を一定の速度で吹き込むだけで測定出来ます。

NIOX VERO

一酸化窒素ガス分析装置 NIOX VERO
http://www.chest-mi.co.jp/product/wp-content/uploads/sites/5/2018/08/NioxveroHPrev7.pdfCHEST社




<呼吸機能検査>

マイクロスパイロ HI-302

マイクロスパイロ HI-302 (CHEST社)

息を吸ったり吐いたりして、肺の機能を調べる検査です。日常診療では、主に「安静呼吸」と「努力呼吸」の2つをみる検査が行われます。喘息の診断上重要なのは、「努力性肺活量」「1秒量」「1秒率」です。

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「努力性肺活量」:肺の大きさ
「1秒量」:1秒間で吐ける息の量(気管支の狭さ)
「1秒率」:「1秒量」/「努力肺活量」

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このうち、診断に重要なのは「1秒率」です。肺の大きさ(肺活量)には個人差がありますので、ご自身の肺の大きさ(努力肺活量)に対し、どれだけ気管支が狭いか(1秒量)を表す指標と考えて頂ければよいと思います。1秒率が70%を下回ると「閉塞性障害」つまり、病的に気管支が狭い状態と判断されます。既に喘息と診断されている患者さんでは、治療前後で「1秒量」の変化を見ることで、気管支がきちんと広がっているかどうかを確認することが出来ます。



<気道抵抗性試験>

気管支の抵抗、つまり気管支の狭さをみる検査です。気管支が狭いと山が高く赤~黒に表示され、気管支が広いと平らで緑~青に表示されます。20~30秒間の間通常通り呼吸を繰り返すだけでよい簡単な検査ですので、大人はもちろん、5~6才のお子さんにも行うことが出来ます。

モストグラフ




<ピークフローメーター>

ピークフローメーターとは、患者さんがご自宅で肺機能を簡便に測定出来る医療機器です。息をどれだけ早く吐き出せるかを見る検査で、「瞬間最大風速」を見ていると考えると分かりやすいかもしれません。肺機能検査で測定される「1秒量」と相関しており、患者さんの気管支の狭さを表しています。患者さん自身で病状を客観的に判断出来るツールとして有用です。

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⚫ 肺機能検査と比較した場合のメリット>

・ 夜や朝方など、いつでも検査できる
・調子が悪いときも、いつでも検査できる
・自宅や職場など場所を選ばないで、いつでも検査出来る

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パーソナルベスト

ピークフローメータ パーソナルベスト
http://www.chest-mi.co.jp/product( CHEST社)



< ACT (ぜんそくコントロールテスト)>

ぜんそくコントロールテスト(ACT)とは5項目の質問の合計点により、現在の喘息のコントロールを評価する質問票です。 5点×5項目の計25点満点で評価を行います。

http://zensoku.jp/tools/tools_002.html (GSK社)


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質問1 この4週間に、喘息のせいで職場や家庭で思うように仕事がはかどらなかったことは時間的にどの程度ありましたか?

①いつも ②かなり ③いくぶん ④少し ⑤全くない


質問2 この4週間に、どれくらい息切れがしましたか?

①1日に2回以上 ②1日に1回 ③1週間に3~6回 ④1週間に1,2回 ⑤全くない

質問3 この4週間に、喘息の症状(ゼイゼイする, 咳, 息切れ, 胸が苦しい・痛い)のせいで夜中に目が覚めたり、いつもより朝早く目が覚めてしまうことがどれくらいありましたか?

①1週間に4回以上 ②1週間に2,3回 ③1週間に1回 ④1,2回 ⑤全くない

質問4 この4週間に、発作止めの吸入薬をどれくらい使いましたか?

①1日3回以上 ②1日に1,2回 ③1週間に数回 ④1週間に1回以下 ⑤全くない

質問5 この4週間に、自分自身の喘息をどの程度コントロールできたと思いますか?

①全くできなかった ②あまりできなかった ③まあまあできた ④十分できた ⑤完全にできた
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合計点数が、
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20点未満:コントロールされていない
20-24点:ウェル(良い)コントロール
25点(満点):トータル(完全な)コントロール
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20点未満では治療変更を検討します。
25点を目標として治療を行います。


喘息の診断や治療を行う上で行われる様々な検査法をご紹介致しました。喘息は多様性がある病気ですので、複数の評価を組み合わせることによる、「多面的な評価」を行うことが大切です。




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