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睡眠時無呼吸を疑うポイント


前回は「睡眠時無呼吸 :CPAP治療と合併症予防」についてまとめました。今回は「睡眠時無呼吸を疑うポイント(エビデンスまとめ)」と題し、過去の研究報告や論文から睡眠時無呼吸を疑うポイント、検査、CPAP治療をまとめました。(医療者向けの内容となりますのでやや難解な部分がありますことをご了承下さい)

OSA(睡眠時無呼吸)はCommon diseaseである

診断されていないOSAの方はかなり多数いると言われており、特に高血圧や糖尿病を罹患されている方は注意が必要です。

OSA(睡眠時無呼吸):症状



睡眠時無呼吸を疑うきっかけとなる症状にはどんなものがあるのでしょうか?この論文では、症状と感度、特異度、陽性尤度比についてまとめています

感度 :疾患がある人のうち、検査が陽性となる人の割合

特異度: 疾患がない人のうち、検査が陰性となる人の割合

陽性尤度比: 疾患がある人が疾患がない人と比べ何倍陽性になりやすいか


「無呼吸の訴え」と「いびき」は感度が高く特異度が低いので、スクリーニング(OSAを疑うきっかけ)として有用と考えられます。一方「夜間窒息感」と「夜間あえぎ呼吸」「起床時頭痛」は感度は低いが特異度が高いので、頻度は高くありませんが症状として認める場合はOSAの可能性が高い(診断精度が高い)ということになります。

<睡眠時無呼吸(OSA):質問票>




本邦でよく用いられるのは日中の眠気についての質問票である「ESS」ですが、その他にも睡眠時無呼吸を疑う質問票がいくつかあります。この研究では質問票の特性を評価していますが、結論からいいますと「感度が高く特異度が低い」つまり診断精度は低いがスクリーニングとしては有用ということになります。




<睡眠時無呼吸(OSA):ESSを過信せず、いびき・肥満を認める場合は積極的に簡易検査を>






この研究は愛媛県のトラックドライバーを対象として行われたものです。注目するべきポイントは①肥満、いびきがある方では睡眠時無呼吸の可能性が高いということ②日中眠気の指標であるESSは必ずしも高値ではないケースがあるということです。ESSが低値(<11点)だからといってOSAを否定せず、いびきや肥満を認める場合は積極的に簡易検査を行っていくことの重要性を示していると思います。

睡眠時無呼吸(OSA)を疑うポイント(エビデンスまとめ)

夜間のいびき・無呼吸、日中の眠気、高度の肥満(BMI>30)を認める場合は睡眠時無呼吸(OSA)の可能性がある。夜間のあえぎ呼吸、起床時の頭痛、夜間の窒息感があればOSAの可能性が高い。日中の眠気であるESS質問票が11点以下だったとしても、結果を過信することなく、他の症状があれば積極的に簡易検査を行う必要がある。

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