初診・再診のWEB予約はこちら

葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック

お問い合わせ 専用ダイヤル
03-3877-1159
再診予約 専用ダイヤル
050-5357-2913

葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック

ブログ

Blog

逆流性食道炎(GERD)

「逆流性食道炎」とは

「胃食道逆流症」(GERD(ガード):Gastro Esophageal Reflux Disease)とも呼ばれ胃酸が食道へ逆流することにより胸やけもたれやなどの不快感を感じる病気です。 胃内容物によって不快感を起こした状態を言い、あくまで患者さん側が規定する疾患であるということがポイントです。実際、胃もたれや不快感等の症状は患者さんの方が診察する医師以上により重く感じている可能性があります。

当院では、「長引く咳」「喘息」「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の診察を行う際、GERDの有無について必ずF-scale問診票を用いて確認を行っております。

「GERDは胃腸の病気なのになぜ咳の診察で確認するのか?」といいますと、GERDが長引く咳の原因となったり、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の悪化の要因となることが多々あるからです。

例えば長引く咳に関連するお話では、原因としてGERDは欧米では最大33%程度と約1/3を占めるほどと言われており、日本でも最近ではGERDによる慢性咳嗽の患者さんが増えているという報告があります。咳が出ることでGERDが悪化し、さらに咳が悪化するという悪循環(Cough-Reflux Self Perpetuating Positive Feedback Cycle)」という概念も提唱されています。

<GERDのスクリーニング問診票:F-scale>


<F-scale(FSSG)の解釈について>


8点: 感度62% 特異度59%
10点: 感度55% 特異度69%

(補足)
感度:その病気である方を診断出来る確率
特異度:その検査が陽性であった場合に病気である確率

<胃カメラ正常の胃酸逆流症とは?>

上部消化管内視鏡(胃カメラ)を行った際に、逆流性食道炎と診断を受けた方もいらっしゃると思います。それでは胃カメラ所見で異常が見られない場合は、胃食道逆流症がないと診断してもよいのでしょうか?実は、胃カメラ陰性の胃酸逆流症=NERD(非びらん性GERD)という疾患概念があります。

・内視鏡所見(食道粘膜障害)あり:GERD(逆流性食道炎)
・内視鏡所見(食道粘膜障害)なし:NERD(非びらん性胃食道逆流症)

<治療>
GERDやNERDの基本治療はPPI(プロトンポンプインヒビター)という胃酸を抑える薬を用いて行います。しかし、PPI内服中でも1/3の患者で週に1回は症状が残存しているといわれています。GERDではPPIにより80-90%奏功するといわれていますが、NERD(内視鏡所見なし)ではPPIにより40-50%しか奏功しないといわれています。もたれ症状の改善を目的とし、アルギン酸塩(アルロイドG)、イトプリド(ガナトン)、モサプリド(ガスモチン)等が投与されることもあります。漢方薬では逆流症状メインの場合は半夏瀉心湯、もたれ症状メインの場合は六君子湯、喉の違和感(咳払いやイガイガ感)を伴う場合には茯苓飲合半夏厚朴湯、 不安や不眠、胸苦しさなどの症状を伴う場合は加味帰脾湯などを使用することもあります。

<難治性GERD>
通常のPPIで効果がない場合、PCAB( ボノプラザン)への切り替へや、もたれ主体の機能性ディスペプシアに対するアコチアミドが奏功することがあります。(機能性ディスペプシアは上部消化管内視鏡により食道や胃に疾患を同定出来ないにもかかわらず胃の不調がある時につけられる病名)また好酸球性食道炎(EoE)も鑑別に挙がり、その場合も食道からの生検が診断に有効とされます。
通常の治療に対する治療抵抗性のGERDを認める場合、直近で胃カメラを受けられていないようでしたら、ぜひ一度胃カメラを受けましょう。上手に胃カメラを施行頂ける専門医をご紹介致しますので、ご相談ください。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ