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こんにちは、院長の横山です。
2019年12月10日に両国で行われた講演会「喘息診療パートナリングの会」に参加して参りました。
講演は2部構成で、
1部は同愛記念病院の黨 康夫先生による講演「喘息・COPD治療 Up to Date」
2部は「日常臨床で難渋する喘息患者についての症例検討」と題し
私自身が演者として講演を担当させて頂きました。
開業医、病院医それぞれの立場で患者さんとどう向き合うか、病診連携等のあり方について再考するよい機会となりました。また、黨 康夫先生のご講演は「喘息診療とは何か?」という基本に立ち返るべき素晴らしい講演だったと思います。
<Topics>
第一部講演
・喘息患者さんは悪化時に初診する
・初診時にピークフローの低下を証明する
・%PEFRの単独低下は喘息の可能性を示唆する
・%FVCに対して%PEFR(もしくは%V25)が相対的に低いときには気道狭窄が存在する
・吸入ステロイド:40%がのどに、40%が下気道に、20%は呼気に分布し、体循環は1%以下
・吸入粒子径は1-5μmで設定(DPIは粒子径大、pMDIは粒子径小)
・中枢型(%PEFR単独低下)→粒子径の大きいDPI
・末梢型(V25も低下)→粒子径の小さいpMDIを選択
・長期OCSは血清IgGを低下(PSL 6.5mg/day以上)させ、日和見感染のRiskとなる
・KRONOS試験 Triple製剤(ICS/LABA/LAMA)製剤の効果
第二部講演
・1例目:メポリズマブおよびベンラリズマブが奏功した難治性喘息の一例
・2例目:オマリズマブが奏功した難治性喘息の一例
・生物学的製剤の導入ポイント(医療費、ステロイドの副作用等)
・症例ディスカッション
葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック 院長
・総合内科専門医
・呼吸器内科専門医