アレルギー科

アレルギー性鼻炎は、花粉症のように、決まった季節だけ症状を起こす季節性アレルギー性鼻炎と、ハウスダストやペットの毛、カビなどで起こる通年性アレルギー性鼻炎にわけられます。症状として代表的なものはくしゃみ、鼻水、鼻づまりになります。
季節性のものにせよ、通年性のものにせよ、アレルゲンとなる物質をつきとめて、できるだけその物質に触れないようにしながら、抗アレルギー薬の内服や鼻スプレーで症状を和らげます。

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下して、保湿が十分ではない乾燥肌となっている状態です。アレルギーを起こしやすいアトピー素因をもっている人に起きる慢性皮膚炎で、湿疹や炎症が良くなったり悪くなったりする時期を繰り返すのが特徴です。
原因としては、アレルギーの他にストレスなども関わっていると言われています。治療はステロイド薬や免疫抑制薬などの外用・内服のほか、しっかりと保湿を行うスキンケアで、良い状態が続くようにしていきます。

蕁麻疹は、通常の皮膚との境目がはっきりとして、少し盛り上がった痒みを伴った腫れ（膨疹）が突然できて、数分から1日程度で跡形もなく消えていく皮膚疾患です。通常は4週間以内で治る急性蕁麻疹ですが、それ以上続く慢性蕁麻疹もあります。
アレルギー性のものや、薬によるものなど原因は多岐にわたります。稀にのどの表面などで蕁麻疹が起こり、呼吸困難を生じることもあります。治療は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの薬物療法が中心です。