アレルギー検査

アレルギー検査:IgE抗体とは?

小児喘息や成人喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、食物アレルギーなどで行う血液検査(IgE抗体)について紹介します。IgE抗体とは、1型アレルギー反応を引き起こす免疫グロブリン(*)です。特に特定のアレルゲン(ほこりやダニなど)に感作され反応するものを「特異的IgE抗体」といいます。一般的に行われている血液検査では、この「IgE抗体」の総量、何に反応するかどうかの「特異的IgE抗体」を調べています。アレルゲンが体に入ると、肥満細胞にくっついている特異的IgE抗体にアレルゲンがくっつき、化学物質が放出(脱顆粒)が起こり、各種のアレルギー反応が起こります。

*免疫グロブリン: 血液中にある抗体としての機能と構造を持つ蛋白質

特異的IgE抗体と1型アレルギーの仕組み

非特異的IgE定量(IgE-RIST)

1型アレルギーの原因となるIgEの総量をみる検査です。喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などで高値となります。

基準値

年齢
1歳未満 20 IU/ml 以下
1~3歳 30 IU/ml 以下
4~6歳 110 IU/ml 以下
7歳以上 170 IU/ml 以下

特異的IgE

単項目測定法(CAP法)

推定されるアレルゲンを指定して検査を行う方法です。保険適応により1度に調べられる数は13種類となります。またCAP法ですが、 イネ科、雑草、食物、穀物、動物上皮、カビの主要なアレルゲンが混合され、それぞれを1つの項目として原因アレルゲンのスクリーニングを行う「CAPマルチアレルゲン」もあります。

喘息やアレルギー性鼻炎:吸入アレルゲン

喘息やアレルギー性鼻炎などで調べておくべき項目は「吸入アレルゲン」です。江戸川区、江東区、荒川区、葛飾区などでは大きな河川敷に接しており、スギ・ヒノキ・ハウスダストやダニだけでなく雑草も調べることをおすすめ致します。吸入抗原を調べる場合、当院では単項目+マルチアレルゲンの組み合わせでの検査を推奨しています。(下記の組み合わせとなります)

季節性アレルゲン(季節性に散布するアレルゲン)

スギ、ヒノキ、ハンノキ、カナムグラ、イネ科(カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ギョウシバ、アシ)キク科(ブタクサ、ヨモギ、フランス菊、タンポポ、アキノキリンソウ)

通年性アレルゲン(1年を通して散布するアレルゲン)

ダニ、ハウスダスト、イヌ、ネコ、ガ、ゴキブリ、カビ(ペニシリウム、クラドスポリウム、アスペルギルス、アルテルナリア、カンジダ、マラセチア)

多項目測定法・同時測定法(MAST-36、VIEW-39)

MAST-36とVIEW-39がよく行われます。両者の違いは「ゴキブリ」「ガ」「マラセチア(カビ)」「サバ」「モモ」「トマト」「リンゴ」で、33項目については共通です。多項目検査は具体的な原因は分からないが蕁麻疹やアナフィラキシーが出るなど食物アレルゲンを幅広く調べる時などに利用します。

MAST-36  VIEW-39
コナヒョウヒダニ ヤケヒョウヒダニ
  ゴキブリ
 
  マラセチア
  サバ
モモ、トマト リンゴ
ハウスダスト、ネコ皮屑、イヌ皮屑、杉、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア、アスペルギルス、カンジダ、ラテックス、卵白、オボムコイド、ミルク、小麦、大豆、ソバ、ピーナッツ、米、ゴマ、エビ、カニ、キウイ、バナナ、鶏肉、牛肉、豚肉、マグロ、サケ

イムノキャップラピッドアレルゲン8

IgE抗体検査は5~10ml程度の血液を必要とするため、血管から採血をする必要があります。また外の検査会社さんに検体を提出する外注検査になりますので、結果も即日お返しすることは出来ません。一方、迅速検査であるイムノキャップラピッドは0.1mlの採血量で検査可能であり、指先から検査が可能で結果も約20分で判明します。特に血管がわかりにくく安静することが難しい小さなお子さん(3才以下)でも検査出来ることが特徴です。検査項目は「スギ」「ダニ」「ブタクサ」「カモガヤ」「ヨモギ」「イヌ」「ネコ」「シラカンバ」の8項目 に限られますが、主に「スギ」や「ダニ」など項目を絞って検査を行うには有用な検査といえます。

https://www.thermofisher.com/diagnostic-education/patient/jp/ja/importance-visiting-doctor/point-of-care.html

引用:https://www.thermofisher.com/diagnostic-education/patient/jp/ja/importance-visiting-doctor/point-of-care.html

その他アレルゲン検査

単項目測定法(CAP法) にて検査することが出来ます。食物アレルギーで疑われる原因が分かっている場合などに選んで検査を行います。

どのアレルギー検査がおすすめ?

喘息・アレルギー性鼻炎

吸入抗原(単項目アレルゲン+マルチアレルゲン検査)

蕁麻疹、アナフィラキシー、食物アレルギー

  • 特定の項目が分かっている場合:単項目アレルゲン
  • 特定の項目が不明の場合:多項目同時測定法(View36, MAST39)

採血が苦手な方や難しい小さなお子さん

  • イムノキャップラピッド8

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