2023.06.10 COPD(慢性閉塞性肺疾患)に関する講演会に参加致しました。当講演ではCOPDを単に呼吸器疾患として捉えるのではなく、循環器疾患を含む全身病と捉えることが必要なのではないか、というテーマのもと行われました。
Session1 「最新の知見から導き出したICS/LABA/LAMA導入の考え方」
松永 和人 先生
Session2 「循環器医からみたCOPD治療~循環器疾患にもたらすインパクト~」
永谷 憲歳 先生
Session3 「COPD治療と併存疾患の管理~ビレーズトリの位置づけ~」
放生 雅章 先生
Session4 「COPD治療と併存疾患の管理:プライマリケア医の具体的なアクションプランの検討」
<講演要旨と所感>
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は喫煙を主因とし、咳・痰・息切れを呈する呼吸器疾患であるが死因としては心血管疾患が多くを占め、COPD増悪(日常生活レベルを超えた咳や痰や呼吸苦の悪化)を来す患者はRiskが高いと考えられている。特にCOPD増悪後1か月以内に心血管疾患イベントが多いとされ、その理由として「交感神経亢進」や「低酸素性肺血管攣縮」などが想定されている。COPD増悪を予防するためには吸入ステロイドを含む3剤配合剤(SITT)の有用性が報告されている。COPDに対するSITT治療は単に息切れや咳・痰などの呼吸器症状をとることを目的とするだけでなく、COPD増悪-心血管イベントの抑制をもTargetとした全身治療として捉え、患者さんにも治療導入・継続について理解を得るよう説明する必要がある。
【講演会聴講】Change COPD Care Forum
2023.06.10