2022.11.30 に行われた喘息の講演会に座長として参加致しました。
本講演は前半は講義、後半はディスカッションとなっています。
<所感>
喘息治療の要である吸入薬には様々な種類があります。DPI(ドライパウダー)は粉を自分の力で吸い上げる吸入薬、pMDI(ボンベタイプ)はガス状の吸入薬をプッシュして吸い込むタイプの吸入薬、また吸入回数が1回のもの、2回のもの、吸入前操作の違い、内部に含まれる薬剤の違いなどもあります。本講演ではそれぞれの吸入薬の特徴に触れ、患者さん毎に適した吸入薬を選定すること、正しく吸入するための吸入指導の重要性、そして多職種(看護師、薬剤師)連携によるサポートの重要性についてお話されていました。
クリニックや病院など、吸入薬を処方する環境は様々であり、どのように患者さんに吸入指導を行うかの正解は1つではないと思います。一方で、正しく吸入薬を使用出来なければ期待される効果が得られないのも事実です。それぞれの医療機関毎に「どんな患者さんに」「誰が」「どの様に」吸入指導を行うべきか、日々考えることが大切なのではないでしょうか。
当院では「院内」で「看護師」を中心とし吸入指導を行っておりますが、一方で連携する薬剤師さんにお願いしたいのは、吸入薬を処方した後3~6か月の確認と、注視すべき患者さんの指導を手厚く見守ることです。また初めて吸入薬を処方する際に、患者さん毎に適したデバイスを選ぶことで、吸入手技のエラーを避け、効果を最大限に引き出すことが出来ますので、今後は患者さんとともに吸入薬を選ぶ試みを行っていきたいと考えております。
【講演会座長】治療効果を最大限引き出す薬剤・デバイス選択
2022.12.01