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【講演会参加】GSK Severe Ashtma Seminar 好酸球性重症喘息患者心理を考慮したバイオ製剤の導入

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2024.7.11 東京で行われました重症喘息に関する講演会に参加致しました。
以下、講演聴講録となります。

<講演プログラム>

「Keynote Speech」重症喘息治療の今後の展望
峰岸 裕司 先生

・重症喘息の定義と疫学
・重症喘息の診断
・アドヒアランス不良や併存症への対応
・喘息の管理目標
・喘息寛解の定義
・生物学的製剤の選択
・経口ステロイド薬による副作用
・医療連携の重要性

「好酸球性重症喘息患者心理を考慮したバイオ製剤の導入」
~ウインザ効果・現在バイアス・Jカーブ現象~
玉田 勉 先生

・喘息死者数の推移
・BMI>30超でBio効きにくい
・KOFUスタディ:生物学的製剤治療開始に至らなかったプロセス
①治療に満足していたため
②喘息の状態がそれほど悪くなかったため
③バイオ製剤のメリットが分からなかったため
④費用の問題
・誰から説明を受けたか? 看護師、薬剤師、MSWから話を聞いた方が導入率高い
・ウィンザー効果(直接利害関係がないスタッフからの説明)
・社会的事実(3つの独立したメディアや人から見聞きすると社会的事実と認識すること)
・生物学的製剤の治療開始を決定したタイミング:1回(34.7%)2回(32.6%)
・コフカのモデル:人間の行動を決定づけているのは、実在の物理空間ではなく物理空間にある様々な刺激を知覚・認知し、記憶などを利用して理解し頭の中に構築した世界(心理的空間)に基づいている。
・心理学者レヴィンによる行動の法則:本人の判断を変えることは難しい、環境(判断材料)を変えるしかない
・血中好酸球数450をカットオフとして持続的気流閉塞のリスクとされている
・臨床的寛解の定義:客観的な指標である肺機能はあった方がよいのではないか
・気道への好酸球性浸潤は中枢および末梢気道を過剰に収縮させる
・末梢気道では好酸球の日内変動が大きい
・喘息におけるSAD(small airway dysfunction)と喘息病態への影響
・末梢気道炎症や狭窄はICS増量では十分改善せず、全身治療が必要
・CANO値とBALF中Eo比率は相関あり
・ICSを2倍量ではCANO値は改善せず、OCSで改善したと報告あり
・バイオ製剤がFEF25-75%に及ぼす影響:FEV1は6か月以降は有意な改善はなかったが、FEF25-75%は18カ月まで改善し続けた。バイオ製剤10カ月時点ではFEV1よりFEF25-75%の方が改善率が高かった
・Reality A study:血中好酸球<150/mlで増悪抑制効果があるのはなぜか?
①好酸球の経時的な変化 ②薬剤(ICS)の影響により低くなっている
・高IL-5濃度下では血中好酸球はOCSにより減少しにくくなる
・IL-5が線維芽細胞を活性化する→OCS等でEoが低く見えてもリモデリングが進行する可能性
・健康関連事象の多くは「Jカーブ現象」で示される
・ウイルス感染に対する好酸球の役割もあり、好酸球は0にしない方がよい

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