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【講演会参加】Mepolizumab Severe Asthma National Conference in Fukuoka

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2024.09.29に行われました、重症喘息に関する講演会を聴講致しました。

ECRS(好酸球性副鼻腔炎)は重症喘息に合併する重要な併存症の1つです。

生物学的製剤の1つである抗IL-5製剤のECRSに対する有効性及び、ECRSを併存する重症喘息に対する効果について基礎・臨床面から学ぶ良い機会となりました。

以下、聴講録となりますのでご興味がある方はご覧ください。

①Keynote Speech
川山 智隆 先生

・健康寿命と平均寿命の乖離
・JGL2021では将来のリスク回避:健康寿命の延伸が挙げられている
・重症喘息の有病率について 7%強 70万人程度
・Clinical Remissionの意義
・重症喘息の併存症:ECRSの合併について

②IL-5/好酸球による将来のリスクを見据えたバイオ製剤の選択~重症喘息に合併する鼻症状の真の意義
玉田 勉 先生

(1) IL-5高値のリスク
・IL-5依存下では好酸球はステロイド抵抗性を獲得する
・IL-5 10ng/ml以上の高濃度では気道上皮細胞・バイオ機能障害→鼻茸形成の可能性
・IL-5は鼻茸形成に関与し、IL-4/13は鼻茸を溶かす線溶系をブロックする
・IL-5は早期の鼻茸に、IL-4/13は晩期の鼻茸に奏功するだろう
・好酸球以外(線維芽細胞、上皮細胞、マスト細胞)に対するIl-5の直接作用など

(2)好酸球高値のリスク
・好酸球性心筋炎:好酸球4000, HES, EGPA合併
・気道組織中の好酸球数は喘息重症度と相関する
・中枢:Eo→ M2機能不全 → Ach
・末梢:Eo→ Tuft細胞 → Ach
・末梢気道好酸球はAM4:00にPeak
・末梢気道の指標FEF25-75(MMF)の改善

(3)ECRS合併
・Eo240/μlで再発率上昇
・日本と海外でのECRS, CRSwNPの定義
・海外でのCRSwNPデータには軽症例を多く含んでいる可能性が高い(5-69/HPF)
・好酸球数:AR合併:+29.5, 鼻茸合併:+200.9, 慢性副鼻腔炎合併:+158.9
・鼻粘膜組織中のIL-5はNPの発症に関連し、血中Eo数はNPの重症度に関連する
・例えばECRS術後の維持などにはIL-5で十分かもしれない
・ECRS軽度(早期)にもIL-5は効果があるだろう

③バイオ製剤によるAirway Medicineの実践
安場 広高先生

・Severe ECRS:Eo>5%かつ篩骨洞優位
・以前は15歳以上でないとECRS起こらないと言われていたが、最近は中学生でも起こる例がある
・ECRS:%MMEFとLMSが逆相関
・ECRSあると末梢気道閉塞が強くなる
・ECRSは喘息がなくても末梢気道閉塞を伴う
・CRS合併喘息は一秒率が低い・・・COPDと誤解されやすい
・1秒率<70%の喘息の64%はECRSを合併する
・鼻副鼻腔炎診療の手引き2024 キュバール経鼻呼出の記載あり
・ECRS合併重症喘息ではMepo/BenraによるCR達成率高い
・嗅覚改善と手術回避はDupim Mepo
・SNOT-22 score:Teze 9.6, Dupi 14, Mepo 10.62
・Severe ECRS合併喘息ではMepolismab投与でFeNOが低下する
・ECRS: IgE相→好酸球相→Mast Cell相→ +フィブリン化相

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