2025.02.21 奈良県立医科大学 呼吸器内科教授 室繁郎先生によるWeb講演会「人生100年時代のCOPD 治療を考える~健康日本 21・木洩れ陽 2032 を含めて~」に座長として参加致しました。
<主なご講演内容>
・健康日本21で策定されたCOPD死亡率低減に向けた呼吸器学会からの提言「木漏れ陽プロジェクト」
・COPDの病態(末梢気道病変と気道狭窄の関係)
・COPDの治療(増悪をきたした場合の薬剤選択)
・COPDのスクリーニング方法(COPD簡易問診票の活用等)
また、講演後には仮想症例を提示し、プライマリケアに携わる立場からCOPDを疑う患者に対する初期対応について室先生のお考えをお伺いました。COPD死亡率低減に向けた健康日本21・木漏れ陽プロジェクトは、我々プライマリケア医として重要なテーマでもあり以下に内容の補足ををまとめますので、ご興味がある方はご覧ください。
健康増進法により、厚生労働大臣は、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針を定める
健康日本21は健康増進法で定められる国民健康づくり運動であり、2024年に第5次国民健康づくりとして健康日本21(第三次)が策定された。
健康日本21(第三次)における生活習慣病(NCDs)の発症予防・重症化予防に関する目標の1つとして、COPDが初めて取り上げられ、具体的にはCOPDの死亡率(10万人あたり)を13.3(2021)から2032年度に10.0へ減少させることとされた。
これを受けて、日本呼吸器学会からの提言が出され、Project for COPD Motality REduction BY 2032(COMORE-BY2032)日本呼吸器学会COPD死亡率減少プロジェクト・通称木漏れ陽2032と命名された。「木漏れ陽2032」では「COPD死亡率減少:までのプロセスを「早期受診の促進」「診断率の向上と適切な治療介入」を目的とした実行モデルを提唱した。
【講演会座長】人生100年時代のCOPD 治療を考える~健康日本 21・木洩れ陽 2032 を含めて~
2025.02.21