2023.11.30に行われました全国Web講演会にて「Shared Decision Makingから始める喘息治療~SDMとEBMから見たプライマリー診療でのテリルジーの使いどころ~」と題して講演を行いました。Shared Decision Making(SDM)は医療従事者と患者さんによる共同意思決定のことで、実践することで患者満足度の向上や治療継続率の向上が期待できます。またSDMは医師個人で行うよりも看護師や事務など多職種のチームで行う方が効果的です。喘息治療を続けていただくには、喘息症状を抑えるだけでなく、患者自身が将来のリスクを予防すべき疾患であることを理解し、治療選択肢を選ぶSDMの考え方が欠かせません。そして将来のリスク予防よりも直近で起こるデメリットを過大に見積もってしまう「現在バイアス」を理解する必要があります。そのような観点から医療従事者は患者さんと常に治療方針や病態を共有し、「いつでも話し合える」関係を構築しておくことが重要なのではないでしょうか。
【講演会演者】Shared Decision Makingから始める喘息治療~SDMとEBMから見たプライマリー診療でのテリルジーの使いどころ~
2023.11.30