2023.07.04 東京臨海病院で行われました慢性呼吸器疾患医療連携の講演会に参加してまいりました。
【講演要旨】
<講演1>
東京臨海病院 院長 臼杵 二郎 先生
・なぜ地域医療連携が必要か(2025年問題)
・地域医療構想
・医療連携パス
・一方向型(リハビリ型)、双方向型(循環型)、在宅支援型
・双方向型(循環型):かかりつけ医と専門病院との循環
・大垣市民病院の例
・慢性呼吸器疾患の医療連携
・慢性疾患、Common Diseaseである、呼吸器内科専門医少ない
・有病率:気管支喘息 5% COPD 8.6% IPF 10人/10万人
・医療連携により地域の診療レベルの均てん化、向上が期待できる
・診療報酬上のメリット(連携パスのみでの算定はできない)
・吸入指導の重要性
・各対象疾患における連携パスと連携手帳の活用
・連携同意の取得、連携手帳の発行
・入院での呼吸リハ(現時点で外来では行っていない)
・再診は6-12か月
・気管支喘息連携パス
・ACTの活用
・専門医へ紹介の目安
-治療強化にも拘わらずACTにて20点未満
-頻回に発作を繰り返し、短時間作動型β2刺激薬を頻用する場合
-感染などに発作が増悪し、コントロール不良の場合
-妊娠時
-治療中断時
-その他かかりつけ医が必要と判断した場合
・COPD連携パス
・CAT, mMRCの活用
・COPDは紹介の目安が難しい
-在宅酸素導入
-頻回の増悪など
・びまん性肺疾患(ILD)連携パス
・専門医との協業をイメージしている
<パネルディスカッション>
「地域連携パス・手帳の活用について」
・どういう時に連携が必要となるか:増悪時など
・吸入指導加算がつくようになった
・ACTやCATなど入力する項目はシンプルにしてほしいという意見
・COPD:呼吸リハビリなど
・間質性肺炎はクリニックで診療するのは難しいのでは、という意見