2023.09.29に行われました喘息に関する講演会において「喘息診療におけるSDMの実践」と題して講演を行いました。Shared Decision Makingとは医師と患者の治療方針についての意思共有決定のことを指します。従来、医師を含む医療従事者より患者へ一方通行型の診療が行われてきました。このような医療をClinical Decision Making(医師主導型医療)といいます。この医療の問題点は、患者さんが置き去りにされること、それにより医療に対し消極的な参加となってしまうこと、そのためどうしても治療継続率が低かったり、医療に対する患者満足度が低い、といった問題点がありました。SDMは医療者と患者が合議のもと、お互い納得する形で医療をすすめていくという点に特徴があります。これにより、患者さんが選択した治療について、後悔することが少なく、治療継続率が高くなります。喘息は高血圧や糖尿病などの他の疾患と比べ、治療継続率が低いと考えられています。SDMという考え方を通じて、いかに喘息治療継続率をあげ、患者満足度を高めることが出来るかという視点で講演を行いました。
以下、講演内容についてのダイジェストをまとめますので、ご興味がある方はご覧ください。
【講演会演者】喘息診療におけるShared Decision Making(SDM)の実践
2023.09.29