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＜喘息に対するダニ舌下免疫療法の有効性：ディシジョンエイド（Decision Aid）＞

成人以降の気管支喘息は発症に関わるアレルギーの体質自体が変わらないため基本的に生涯根治は望めないと考えられてきました。しかしダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法（ミティキュア）は喘息の軽症化や治療薬の減薬、また新たなアレルゲン感作を抑制することにより将来の喘息重症化リスクも軽減させる可能性がある治療です。近年の喘息ガイドラインにおいても軽症～重症全ての喘息患者さんにおいて、ダニアレルギー性鼻炎があり、肺機能が悪くない喘息患者さんに対し追加治療として投与が推奨されています。一方で舌下免疫療法は即効性は期待できず３～5年と長期に渡り内服を継続することや、初回投与は副作用（アレルギー症状の発現）に十分な注意を行うこと、処方医が登録制であることなど、いくつかのハードルもあります。当院では以前より、医療者と患者さんのコミュニケーションの一環として共同意思決定（Shared Decision Making：SDM）という診療の考え方を推奨してきました。共同意思決定を行うことで、患者さんは自分の価値観や考え方に合った治療を選ぶことが出来るため、患者さんが治療に対し主体的となること、選択したことに対する後悔が少ないこと、結果的には我々が推奨する科学的根拠に基づく医療（EBM）を実践する可能性が高いことなどが知られています。舌下免疫療法治療は、メリット/デメリットおよびその治療の特性を十分に理解した上で、長期間行う治療です。患者さんにはダニ舌下免疫療法を十分に理解いただいた上で治療を選択いただきたいと考え、治療選択をサポートするツール「ディシジョンエイド（Decision Aid）」を作成致しました。ダニアレルギー性鼻炎があり、喘息の体質改善に興味がある方向けに公開することとしましたので、ご興味がある方はご覧ください。（個人使用を目的として公開するものです。画像転用や流用は固くお断りいたします。）