今年もジメジメとした梅雨の時期が近づいてきました。
雨が続くと湿度が上がり、アレルギーの天敵である「カビ」だけでなく「ダニ」の発生も増えることはご存知でしょうか。ダニは温度が20℃以上、湿度が60%以上になると繁殖しやすくなってしまうと言われています。当院でもこの時期になると、「咳が止まらない」「鼻炎の症状が悪化した」「皮膚の痒みがある」など、「ダニ」や「カビ」に関わる症状の患者さんが来院されます。ダニやカビの繁殖を防ぐにはどのような点に注意したらよいかをまとめてみましたので、よろしければご参考にしてください。これらの対策を行っているにも関わらず、咳や鼻などの症状が続く場合は一度医療機関に受診し相談すると良いでしょう。
<対策①> 湿度を低く一定に保つ除湿器を活用する
・エアコンを使用するとお値段が高くなってしまいますので、おすすめは除湿器になります。ただ除湿器も定期的に排水するのは大変ですよね。実は連続運転による自動排水が出来る除湿器があるのをご存知でしょうか。私自身が実際に使用している機器をご紹介いたします。(宣伝を意図しているわけではありませんのでご了承ください。)
https://jp.sharp/joshitsu/products/cvp71/feature/
(引用:シャープ株式会社HP)
<対策②> エアコンは年1で専門業者さんに清掃を依頼する
・エアコンの掃除ですが、みなさん定期的に行っていますか?実は皆さんの多くが掃除していると思っているのは表部分のフィルターなのですが、その奥には「熱交換器」という冷却に関わる部分(金属の格子状になっている)があり、日本のような高温多湿下では何シーズンが使用するうちに、この部分にカビが生えてしまいます。熱交換器の部分の清掃は自分で行うことは難しいので、専門業者にお願いするとよいでしょう。
<対策③>寝具周りのメンテナンス
・ダニが繁殖しやすいのは「布目のもの」「栄養源として人間のふけや垢」があり、そして「湿度と温度が高い暗い場所」となりますので、一番気を付けたい部分は、そう「寝室」ということになります。寝室のメンテナンスとして行いたいのは、シーツやまくらカバーの定期的な清掃・交換です。布団を使用されている方は晴れている日に天日干しにした後、必ず掃除機掛けを行い、死滅したダニの回収を行ってください。ベッドマットレスのため天日干しに出来ない方、あるいは梅雨時でなかなか外に干すことが出来ないときに活躍するのは「布団乾燥機」です。布団乾燥機を行った後も、死滅したダニを回収するためには必ず掃除機掛けを行うようにすることをおすすめします。
【この記事のまとめ】
梅雨時期は湿度が高くなり、カビやダニの繁殖が増え、アレルギー症状を引き起こしやすくなります。対策として、除湿器の活用やエアコンの定期清掃、寝具の定期的な洗濯・交換や布団乾燥機の使用を推奨します。これらの対策を行っても症状が改善しない場合は、医療機関での相談をお勧めします。
梅雨時期はダニ・カビ対策を行いましょう
2024.05.24