<重症喘息の意思決定支援:シェアードデシジョンメイキング(SDM)とディシジョンエイド(Decision Aid)>
重症喘息は喘息全体のうち5~10%程度存在し、既存の治療にも関わらず年に2回以上全身ステロイド投与を要する増悪を繰り返しコントロール出来ない喘息です。全身ステロイドは例え短期的であっても骨や筋肉や心血管など臓器横断的に有害事象を来すため、避けるべきであると考えられています。生物学的製剤はこのような患者さんに対し、全身ステロイドを回避し、喘息コントロールを改善するための薬剤です。重症喘息に対する生物学的製剤使用に際し、医療関係者と患者さんはどのようなコミュニケーションをとればよいのでしょうか?1つの考え方が医療者と患者さんの共同意思決定(Shared Decision Making:SDM)です。共同意思決定を行うことで、患者さんは自分の価値観や考え方に合った治療を選ぶことが出来るため、患者さんが治療に対し主体的となること、選択したことに対する後悔が少ないこと、結果的には我々が推奨する科学的根拠に基づく医療(EBM)を実践する可能性が高いことなどが知られています。重症喘息の治療は年々高度・複雑化しています。当院では重症喘息患者さんの治療選択をサポートするツールとして「ディシジョンエイド(Decision Aid)」を作成致しました。重症喘息でお困りの患者さん向けに公開することとしましたので、ご興味がある方はご覧ください。(個人使用を目的として公開するものです。画像転用や流用は固くお断りいたします。)
<重症喘息ディシジョンエイド~重症喘息を理解するために~>
重症喘息の意思決定支援:シェアードデシジョンメイキング(SDM)とディシジョンエイド(Decision Aid)
2024.06.06