エピペンとは
エピペンは、アナフィラキシーがあらわれたときに、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐために自己注射する補助治療剤です。エピペンは、使用前後に注射針が見えず安全性の向上した自己注射薬です。注射器には、アナフィラキシーがあらわれたときの治療に用いられるアドレナリンの薬液と注射針が内蔵されており、オレンジ色の先端を太ももの前外側に強く押し付けるだけで、バネの力により、一定量の薬液が筋肉内に注射されるしくみになっています。
https://www.epipen.jp/about-epipen/struct.htmlアナフィラキシーとショック
アナフィラキシーは、アレルギーの原因物質に接触したり摂取した後に、極めて短い時間のうちに全身にあらわれるアレルギー症状です。血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあり、これをアナフィラキシーショックといいます。
アナフィラキシーの原因
エピペン注射を使用すべき症状
エピペンが処方されていて、アナフィラキシーショックを疑う場合、下記の症状が1つでもあらわれたら、エピペン注射を行います。
エピペン投与の実際
2種類の剤形
エピペンには、体重に応じた2種類の剤形があります。
- エピペン注射液0.3mg:体重30kg以上の方に処方されます。
- エピペン注射液0.15mg:体重15kg以上30kg未満の方に処方されます。
エピペンの使用期限の確認方法と廃棄方法
エピペンには使用期限があります。エピペン注射器本体のラベルに表示されている使用期限を必ず確認してください。記載場所は、製品本体の製造販売元や貯法・注意が記載されている側の右側です。エピペンを使わなかった場合でも、使用期限が切れる前に未使用の製品を持って医療機関を受診し、新しい製品の処方を受けてください。使用期限切れや使用済みのエピペンは、薬液や注射針が含まれるため普通ごみとして廃棄することはできません。使用期限の切れたエピペンは使用せず、処方された医療機関へ返却し、新しいエピペンの処方を受けていただくようお願いいたします。